「TEN」は、エシカルファッションを象徴するブランドとして、持続可能で責任あるファッションへの転換を目指しています。このブランドの設立は、2013年のラナプラザ工場崩壊事故の10周年に当たる2023年4月24日に行われました。その主な目標は、エシカルファッションを手が届きやすいものにし、ファストファッションから卒業したい人々にとっての入門ブランドとなることです。

「TEN」の商品は、耐久性と快適な着心地に重点を置いて設計されており、10年以上の使用を目指しています。また、水平リサイクルにより、着古した「TEN」の服が再び服に生まれ変わるシステムを特徴としています。オーガニックコットン100%で作られ、フェアトレード認証を受けた工場で製造される製品群は、ユニセックスデザインのTシャツ、ロングTシャツ、スウェットシャツ、フーディーなどが含まれます。

「TEN」の設立者である植月友美さんは、洋服製造の過程での環境への悪影響や生産者の健康問題を目の当たりにし、エシカルファッションを通じてこれらの問題に取り組んでいます。彼女の他の事業には、エシカルファッションのセレクトショップ「Enter the E」も含まれます

「TEN」の哲学は、「10年着るってかっこいい」というコンセプトに基づいており、長期的な使用に耐える品質、シンプルながらも特徴的なデザイン、あらゆる体型にフィットするパターンへのこだわりが反映されています。また、着古したアイテムは回収してリサイクルされるため、資源の循環を促進します。

「TEN」は、消費者と共同で商品開発を行い、「TEN CREW」として参加する消費者が商品の企画段階から関わることができます。さらに、企業や学校、自治体、飲食店などに対して、サステナブルな商品の提供も行っています。

このようなアプローチにより、「TEN」はファッション産業における持続可能性への意識向上に貢献し、環境と社会に優しい選択肢を提供しています。